
日本を代表する2つの樹木、その外見が似すぎている───
ご存知の方も多いと思いますが、ヒノキとスギです。

三角形のフォルムで空に向かって伸びる姿、なんだかものすごく似ていませんか。(ちなみに左がヒノキで右がスギです)
今回はそんな、スギとヒノキの外見の見分け方というほっこりテーマについてです。
山に入った時「これがヒノキ、あっちがスギ」と言い当てる、そんな“小さな遊び”も時には面白いですよ。






ヒノキとスギの見分け方
ヒノキとスギの見分け方のポイントは、“樹皮”と“葉っぱ”です。
特に“葉っぱ”の方は、近寄って見ると、誰でもわかる明確な違いがあります。
そして、外見上での違いではありませんが、もうひとつ“生えている場所”によってヒノキかスギか想像できる場合もあるのです。
①“木肌(樹皮)”で見分ける
それではまず木肌(樹皮)についてです。
下の写真にはスギとヒノキ両方が写っていますが、そのシルエットで違いをみつけることは難しいでしょう。

そのため、もう少し近づいて見てみます。

どうでしょうか。
(もしかしたら写真では感覚程度の違いしか、伝わらないかもしれませんが)
ヒノキの皮の方が、一枚一枚が大きく、荒々しい(そして剥がれやすい)です。
もちろん実際には、ひとつひとつの木の個体差もあるので(スギとヒノキを二つ並べた状態でないと)ここだけで特定するのは難しいかもしれません。

確かに遠目には全く一緒だナ



うん、でもよく見ると、ヒノキの方が樹皮が荒々しいでしょ



オレ、ぜんぜんわからない、、、
②“葉っぱ”で見分ける
次に見分けるポイントは“葉っぱ”です。
こちらはもっと分かりやすいです。
近くへよって拾い上げた写真を横並びにしてみます。


ヒノキが平(たいら)で雪の結晶のよう。
一方、スギは開いていてツンツンとしています。
手で表す(?)と、こんなイメージです。


ヒノキはひらべったい結晶、スギはツンツンとしたトゲのよう───
こう覚えてもらうと、パッとその違いが分かります。



ヒノキは雪の結晶みたい、スギはトゲのような感じ!



これだったらオレもわかる!



ここまで近づくとようやく分かってくるナ。
少し話は変わりますが、杉玉というのをご存知でしょうか。
スギの葉を集めてボール状にしたものです。
この硬さをイメージすると、硬い葉っぱがスギ、というのも想像しやすいかもしれません


③【補足】“生えている場所”で想像する
昔の論文や、林業の口伝として
【尾根はアカマツ、中腹はヒノキ、谷はスギ】
という話があります。
ものすごくざっくりお伝えすると
・スギは湿っぽい場所でよく育つから『谷』に植えた方がよい
・一方ヒノキは適度な環境を好むから『中腹』に植えた方がよい
という話です。
この【尾根はアカマツ、中腹はヒノキ、谷はスギ】にそって植えられてきた人工林も多く、『山の谷』か『山の中腹』か、そういった場所でも「生えている木はどちらか」を想像することができるのです。
※ただしこの方法は必ずしも当たるとは限りません。
(ちなみに、こうして人の手で植えられた人工林がその後どうなっていくのかについては、間伐材は捨ててしまう材?|「国産材を使おう!」の真相と過密人工林の悲しい話の記事でお話ししています。山の裏側が気になった方はぜひ。)





うわ〜生えてる場所でわかるんだね!



概ね正しいみたい。ただ地域や気候では例外もあるって



東北とか、北海道とか寒いとこと同じでは語れないよナ〜
まとめ|山を知っている指標のひとつ
こうやって“樹皮”と“葉っぱ”で見分けると分かっても、実際にはなかなかと難しいものです。
山の近くに住み始めた人が、「最近、スギとヒノキの区別がつくようになってきた」
と言う事も多いみたいです。
スギとヒノキの違いというのは、とても暖かい森からのクイズ。
もし機会がありましたら、是非チャレンジしてみてください。











