月桂樹の葉は捨てないで|料理以外の使い方・効能・乾燥の仕方まとめ【漫画付き】

伸びすぎてしまった庭の月桂樹、枝を切ってそのままゴミ袋へ。

そんなことになっていませんか?

ただ、料理に使うといっても、せいぜい数枚。

剪定で出た山のような枝葉を前にすると、どうしていいかわからなくなります。

“結局、枝ごとまとめてゴミ捨て場へ”そんな方は、案外多いのではないでしょうか。

でも、ちょっとストップです。

その剪定した枝は、ただのゴミにしてしまうには、あまりに惜しいもの。

月桂樹は、古くから薬として、スパイスとして、そして神聖な守りとして扱われてきた、いわば“お宝”です。

料理の香りづけだけにとどまらない、月桂樹の葉っぱの楽しみ方。そして、その背景にある少し切ない物語──

今回はそんな“中身がつまった”月桂樹について、少し掘り下げてみようかと思います。

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もくめディア|月桂樹(ローリエ)漫画1
もくめディア|月桂樹(ローリエ)漫画2
もくめディア|月桂樹(ローリエ)漫画3
もくめディア|月桂樹(ローリエ)漫画4
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目次

月桂樹の葉(ローリエ)の「効能」|なぜ万能薬と呼ばれてきたのか

まずは、あの独特の香りの正体についてです。

ただ「いい匂い」なだけではありません。 あの香りには、ちゃんとした意味があるのです。

胃腸と心を、ほどいてくれる

月桂樹の葉(ローリエ)に含まれる香りの主成分は「シネオール」。

これは、古くから私たちの胃腸の働きを助けてくれるとして、頼りにされてきた成分です。

食欲がないときや、お腹の調子がいまいちなとき。 この香りが、お腹の中からリズムを整えてくれる。

ローリエを料理に使ってきた昔の人達も、そんな力を経験として知っていたのかもしれません。

また、この香りには、心をゆるめる力もあるようです。

なんとなくイライラしたり、気持ちが張り詰めているとき。 月桂樹の香りをかぐと、不思議と肩の力が抜けるような感覚になります。

「まあ、いいか。」と思わせてくれる。 そんなやさしい時間も、この葉っぱには隠されているんですね。

意味も分からず「カレーにローリエ」な人間も沢山だろうナ

(ギクっ、、、)まぁ美味しそうになりそうだもの。

オレ、もっと食欲がでるんだな!

古くからスパイスとして使われてきたローリエ

↑古くからスパイスとして使われてきたローリエ

実は「虫除け」としての実力も

人間にとっては「深呼吸したくなる香り」ですが、虫たちにとっては「逃げ出したくなる香り」のようです。

乾燥させた葉を、米びつやタンスの隅に入れてみてください。

昔ながらの、ささやかな虫よけになります。

化学薬品のツンとした匂いは苦手。

そんな場所でも、自然の葉っぱなら安心して使えます。

人間には優しく、虫には厳しい。

そんな頼もしさも、月桂樹が長く愛されてきた理由のひとつです。

(香りで虫を遠ざける木といえば、タンスの防虫剤でおなじみのクスノキも同じ仲間です。クスノキは木材になっても香る?も合わせてどうぞ)

エステーのムシューダも商売あがったりだナ。

あれはあれでいい商品でしょ。(そういえば、トリさん、エステーのヒヨコロゴをもっと邪悪にしたような感じだ)

オレも、これ首輪にしたら、ダニのみ避けにもなるのかな?

【ちょっとした小話】予言者も使っていた?

少し不思議な話ですが、古代ギリシャの巫女たちは、この月桂樹の葉を燻して、その煙を吸うことでトランス状態に入り、神の予言を受け取っていたという説があります。

もちろん現代では真似してはいけませんが、昔の人はこの香りに、単なる植物以上の「なにか」を感じ取っていたのでしょう。

料理だけじゃもったいない、葉の「使い方」

剪定した大量の葉を、カレーやポトフだけで使い切るのは、正直無理があります。

毎日カレーを食べるわけにもいきません。

そこで、料理以外の活用法にも目を向けてみましょう。

今すぐできる活用アイデア

  • 月桂樹バス(入浴剤)

    生の葉、あるいは乾燥させた葉を数枚、ネットに入れてお湯に浮かべてみてください。 湯気とともに清涼感のある香りが浴室に広がり、さながら森の中にいるような気分になります。 入浴剤を買わなくても、庭の枝をポキっと折れば、一番風呂が贅沢なスパに変わります。

  • フレッシュリース

    剪定した枝が柔らかいうちに、くるっと丸めて麻紐で縛る。 それだけで、素敵なキッチンリースになります。 飾って楽しむのはもちろん、乾燥したらそこから一枚ちぎって料理に使う。 「使えるインテリア」として、キッチンの壁にひとつあると便利です。

お風呂に入れるのやってみたい!

スッキリ感でそうだよね。余ってたら大量消費もできるね。

(、、、合わせて、イノシシ出汁がよく取れそうだナ)

月桂樹風呂

↑月桂樹風呂

月桂樹の葉の乾燥の仕方と保存方法|香りを逃さないコツ

生の葉もフレッシュで良いですが、保存するなら「乾燥」が一番です。

乾燥させることで、生葉特有の青臭さが抜け、香りがぎゅっと凝縮されます。

やり方はとてもシンプル。

洗って水気を拭き取った葉を、ザルなどに広げ、風通しの良い日陰で1週間から10日ほど干すだけ。

ポイントは、焦らないこと。 指で触ってパリッと割れるくらいまで、しっかり乾かしてください。

中途半端に水分が残っていると、カビてしまいます。 しっかり乾けば、瓶に入れて常温で長く楽しめます。

「パリッ」が合図です。

しっかりとした乾燥が大切

↑しっかりとした乾燥が大切

「月桂樹の花言葉は怖い」は本当? 意味と神話の真実

実用的な話のあとに、少しだけロマンチックな話をさせてください。

月桂樹といえば「勝利の冠(月桂冠)」のイメージが強いですが、なぜ「勝利」なのでしょうか。

実はその裏には、ちょっと切ない恋の物語があります。

花言葉は「勝利」「栄光」…その裏にある悲恋

その由来は、ギリシャ神話にあります。

太陽神アポロンは、ある日、美しい精霊ダフネに恋をしました。 しかし、ダフネはその愛を拒み、逃げ続けます。

追い詰められたダフネは、わが身を守るために、自らの姿を一本の「月桂樹」に変えてしまったのです。

目の前で木に変わってしまった愛する人を前に、アポロンは深い悲しみに暮れました。

そして「せめて私の聖樹として、永遠に愛し続けよう」と誓い、その枝で冠を作り、生涯身につけたと言われています。

つまり、あの栄光の冠は、実は“永遠の愛”の証でもあったのです。

“勝利”という言葉の裏に、そんな一途な想いが隠れていると思うと、見え方が少し変わってきます。

オレ、感動じだ!アポロンの愛は強いな〜

こんなに思い続けらるのもすごいよね。「推し」のグッズを肌身離さず身につけているイメージかもね!

ただの異常なストーカーにしか見えんゾ

アポロンと月桂樹イメージ

↑アポロンと月桂樹イメージ

「裏切り」という花言葉は本当?|「怖い」と言われる理由

そして、月桂樹の花言葉として語られがちなものには、“もう一面”あります。

それは“裏切り”というドキッとするもの。

そんな事をきくと「庭に植えて大丈夫?」と、不安になるかもしれません。

確かに、春に咲く“花”には、そのような少し影のある意味も含まれているようです。

しかし、月桂樹の顔はそれだけではありません。

むしろ私たちが一年中目にするのは、香り高い青々とした「葉」。 そして、神話で永遠の愛の証となった「木」そのものです。

こちらには、「栄光」や「変わらぬ思い」といった、輝かしい意味しかありません。

ひとつの木の中に、影と光がある。

その光のほうを、胸を張って信じてあげればいいのではないでしょうか。

月桂樹の“花”

↑月桂樹の“花”

美味しい葉を育てるために。知っておきたい「剪定」のコツ

最後に、これからも長く付き合っていくための剪定のコツを少しだけ。

月桂樹は、とても生命力が強い木です。

「切りすぎたら枯れてしまうかも」 そんな心配は無用です。

むしろ、遠慮して残しすぎると、風通しが悪くなり、カイガラムシなどの害虫がつきやすくなってしまいます。

思い切って枝をすいて、木の内側に光と風を通してあげる。

それが、結果として香りのよい綺麗な葉を育てることにつながります。

切ることは、木をいじめることではなく、木をリフレッシュさせてあげること。 散髪に行くような気持ちで、さっぱりさせてあげましょう。

また“月桂樹を使う”といった視点ですと、「葉はいつ摘めばいいのだろう」と迷う方も多いかと思いますが、月桂樹の場合、収穫のためだけに枝を切る必要はありません。

風通しを良くするために切った枝が、そのまま収穫になります。

切った枝を、ゴミ袋ではなくカゴへ。それだけで、剪定と収穫が一度に終わります。

庭木として使われる月桂樹

まとめ | 生活を豊かにするパートナーとして

いかがでしたでしょうか。

今まで“処分に困る枝”だと思っていたものが、実はお腹や心を整えてくれる薬として、生活を守る防虫剤として、そして神話のロマンを秘めた木として、私たちのそばにありました。

そう考えると、庭にあるあの一本が、なんだか頼もしいパートナーのように見えてきませんか。

次に剪定をするときは、ゴミ袋ではなく、カゴを持って庭に出る。

それだけで、少しだけ豊かな時間がはじまる気がします。

よし、イノシシ!今から大量に乾燥させて、ひと稼ぎダ!

おー!!!でもお風呂さきにやろ〜

トリさんは、本当に抜け目ないね

おまけ|月桂樹を無駄にしないアイテム紹介

お庭の整備にまずは一本|万能高枝切りバサミ

多くの葉を一度に干す受け皿に|月桂樹以外の干物にも

香りを保つには密閉が有効|キッチンのインテリアにもなるアイテム

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この記事を書いた人

ユカワニ
ユカワニ

木が大好きな一級建築士。トリとイノシシと一緒に木の学びをお伝え。

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