ポインセチアはなぜ赤くなる?|由来・花言葉・育て方まで

冬になると色々なお店でポインセチアを目にすることが多くなります。

“鮮やかな赤色の葉”で空間を彩ってくれています。

そんな“冬の名物”ポインセチアについて、こんな事を考えたことはないでしょうか。

どうして“赤く”なるの?
どうして冬の季節、そしてクリスマスと結びついているの?
また、来年も同じように赤くできるの?

そこで今回はポインセチアについて
赤くなる仕組み、クリスマスとのつながり、花言葉、原産国、育て方、寿命まで、
ポインセチアを理解する情報をひとまとめにしてみました。

季節の一鉢が、どんな旅をしてきて、どうやって冬の風景に馴染むようになったのか、見ていきましょう。

ポインセチア漫画①|もくめディア
ポインセチア漫画②|もくめディア
ポインセチア漫画③|もくめディア
目次

ポインセチアが赤くなる理由

赤い部分は“花”ではなく「苞(ほう)」

まず触れておきたいのは、赤い部分の正体です。

花のように見える赤い部分は、実は「苞(ほう)」。

(“苞(ほう)”とは、植物の芽や花(花序)の大切な部分を包むように、特殊化した葉のことを言います)

ポインセチアにおいて、主役の花は、実は中央にある小さな黄色い粒のような部分です。

つまり、花よりも苞がよく目立っているのです。

そして“苞(ほう)”は葉がもつ性質を引き継いでいるため、光や温度の影響を受けやすく、
そのことが“色づく仕組み”の土台になっています。

え!この赤いのが花じゃないの?!

騒がしいやつだナ、、、でこれは葉っぱでもないのカ?

葉っぱとはちょっと違うみたい、ただ葉っぱの性質は引き継いでるよ

短い日照が“色づき”のスイッチになる

ポインセチアは“短日植物”に分類され、日照時間が短くなると反応を示します。

(短日植物とは日が短くなる(夜の時間が長くなる)と花を咲かせる性質を持つ植物のことを言います)

秋が深まり、昼が短くなる時期になると、
「季節が変わった」と植物が感じ取り、苞を色づかせる準備が始まります。

夜に明るい場所に置かれ続けると赤くならないのは、
この“季節のスイッチ”が入らないためです。

赤く染まるのは、アントシアニンという色素が生まれるから

では、苞はどうして「赤く」なるのでしょうか。

短日で光合成のバランスが変化し、苞の中に糖が蓄積しやすい状態になると、アントシアニンという赤い色素が作られます。

この色素が増えるほど、苞は鮮やかな赤へと変わっていくのです。

・苞が“葉の仲間”である
・短日により糖がたまる
・糖がアントシアニン生成をうながす

こうした小さな条件が積み重なり、ポインセチアの赤は生まれます。

おい、ゆかわ。アントシアニンって紅葉の原因にもなってたあれカ?

そうそう!よく覚えてたね!紅葉で赤く葉っぱがなるのと同じ色素だよ

トリちゃん、頭いい!!

ポインセチアの原産国はどこ?

冬になると当然のように街で見かけるポインセチアですが、
日本で一般的になったのは戦後のこと。

比較的新しい“冬の文化”であり、それ以前はほとんど流通していませんでした。

そんなポインセチアは、いったいどんな土地からやってきたのでしょうか。

太陽の国、メキシコ生まれ

ポインセチアの原産国は実はメキシコ。

現地では屋外にふつうに生えるほど身近で、背丈も2〜3メートルを超える“木”になる植物です。

冬のインテリアとして手にする姿からは想像しにくいですが、
もともとは強い日差しの国で育つ植物。

日本で見る姿とのギャップに、ほんの少し驚きがあります。

意外だナ、てっきり寒い文化圏から来たものだト。

だよね。熱い国から来た木が、冬に注目を浴びるってのも面白いよね。

おっきいポインセチアをオレは見てみたいな〜

アステカ文明でも用いられてきた木

ポインセチアは、古代アステカ文明で赤い苞を染料にしたり、
樹液を薬のように扱ったりしていました。

さらに、宗教儀式では祭壇の飾りとして使われた記録もあり、
暮らしと祈りのどちらにも関わる植物だったようです。

なぜクリスマスにポインセチアが飾られるの?

メキシコに伝わる“奇跡の伝説”

クリスマスとポインセチアが結びついた背景には、
メキシコで語り継がれてきた一つの物語があります。

貧しい少女が、教会へ捧げる贈り物が用意できず、
道端の雑草を束ねて祭壇に置いたところ、
その葉が赤く染まり、美しい花のように輝いた──という話です。

この“奇跡の花”が広まり、“聖夜を彩る植物”として人々に受け入れられていきました。

ポインセチアの世界への広まり

赤は、世界の多くの地域で

“祝いごと”
“生命力”
“人を思う気持ち”

といった象徴として扱われてきました。

そして、ポインセチアは偶然にも“赤く色づく植物”。

その性質が、祝いの場と親和性をもつ文化の中で、自然と受け入れられていきました。

クリスマスという場面と、赤いポインセチア

またクリスマスに使われる色にも意味があります。

赤は「愛」「献身」
緑は「永遠の命」
白は「清らかさ」

クリスマスという、誰かを思い、集う日。
その象徴色が「愛」をあらわす赤だったことは、
ポインセチアにとって、ひとつの追い風になりました。

もともと“祝いの色”として親しまれてきた赤。

その赤をまとうポインセチアは、聖夜の風景に自然と溶け込むようになり、
やがて「クリスマスといえばポインセチア」という関係が形づくられていったのです。

いまのクリスマスが出来上がるまでも色々あったんだね

文化が作られる流れってのは不思議なもんだナ

見た目も、物語も、とっても“クリスマス的”だったんだね

ポインセチアの花言葉|色ごとの意味

赤いポインセチアの花言葉

日本でよく知られる花言葉は
「祝福」
「幸運を祈る」
「聖夜」

一方、欧米では
“good cheer(良い気分をつくる)”
“celebration(祝いの象徴)”
といったニュアンスで扱われることがあり、
どちらも“前向きな空気”をまとった意味が広がっています。

冬の贈り物に選ばれるのは、こうした明るい意味が背景にあるからです。

白・ピンクなど色別の花言葉

ポインセチアといえば赤色が有名ですが、白色やピンクのポインセチアもあります。

そして、その“色”によって、花言葉も変わります。

白には「清らかさ」
ピンクには「思いやり
」

色が変わるだけで、印象がやわらかくなったり、“品”が出たり⸻

相手を思いながら色を選べるのも、ポインセチアの魅力のひとつです。

世界に広がった「ポインセチアの日」という物語

ポインセチアが“世界の冬を彩る植物”として広まった背景には、
一人の“外交官”の存在があります。

19世紀、アメリカの外交官ジョエル・ポインセットが、
メキシコでこの植物を見つけ、自国に持ち帰りました。

そして、彼の働きかけによってアメリカ全土に広まったのです。

植物名の“Poinsettia(ポインセチア)”も彼の名前にちなむものです。

のちに、彼が亡くなった日である 12月12日が「ポインセチアの日」 と制定されました。

なぜ毎年冬にポインセチアを見かけるのか──
その背景には、こういった物語の影響も大きいのかもしれません。

ポインセチアさんって人がいたんだね!

ひと儲けしたんだろーナ。

それは分かんないけど“目のつけどころ”はよかったんだと思うよ

ポインセチアの育て方|初心者が知っておきたい基本

置き場所のコツ

冬は、日当たりのよい室内が向いています。

ただし、暖房の風が直接あたる場所は避けましょう。

夏は強い直射日光を苦手とするため、半日陰くらいがちょうどよい環境です。

水やりのポイント

土が乾いてから与えるくらいのペースが適切です。

湿り気が続くと根が傷みやすいため、“乾燥ぎみ”に保つ意識があると失敗しにくくなります。

来年も赤くしたい人へ|短日処理

翌年も赤くしたい場合は「短日処理」を行います。

日照時間を管理する方法で、
夕方から朝まで光を遮るように紙袋や段ボールをかぶせるだけでも効果があります。

決して難しい作業ではなく、
少しだけ植物の季節感を演出してあげる感覚に近いものです。

寿命はどれくらい?

ポインセチアは“一年草”と思われがちですが、本来は多年草です。

工夫しながら管理すれば、数年以上育てることができます。

ただし、冬の寒さや水の扱いで枯れてしまうこともあるため、結果として寿命が短く見えてしまう植物でもあります。

落葉しても根が生きていれば復活することもあるので、少しあきらめずに様子を見てみてもいいかもしれません。

オレ、ダンボール用意してくる!

イノシシ、お前の場合、日々の管理のガサツさを直す方が先じゃないカ

まぁまぁ、、、ダンボールにしろ日々の管理にしろ、毎年赤くなるのは愛情の賜物だね

よくあるトラブルと対処

・葉が落ちる → 温度差や乾燥
・赤くならない → 夜の光が多い
・根腐れ → 水の与えすぎ

原因がわかると、対処もシンプルです。

まとめ|冬を彩る、物語のある木

ポインセチアの赤い理由。
メキシコでの歴史と、クリスマスとのつながり。
色ごとの花言葉。
育て方や寿命のこと。

一つひとつを追っていくと、
冬を象徴する植物として愛されてきた理由が、自然と見えてきます。

この季節に手にする一鉢が、“鮮やかな赤色”以上の、
“物語のある木”として感じていただけたなら、嬉しい限りです。

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この記事を書いた人

ユカワニ
ユカワニ

木が大好きな一級建築士。トリとイノシシと一緒に木の学びをお伝え。

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