インテリアに木を使う理由|木の家が落ち着く4つのしくみ

「木の家って、やっぱりいいよね。」

そんな言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

住宅の広告では昔から“木のぬくもり”がうたわれ、最近ではオフィス空間を木質化する取り組みも増えてきました。

インテリアに木を使うと、なんだか落ち着く。

でもそれって、気のせい? それとも、本当に“根拠”がある事実なの?

今回はそんな「インテリアにおける木の良さ」の正体について、すこし掘り下げてみようかと思います。

「木はなんとなく良い」で別にいんじゃないカ〜?野暮だゾ〜

たしかに、なんでも証拠に分解していくのは野暮かもだけど、知識としてね、、、

オレ、むずかしいのは苦手、、、

↑今回参照にした書籍はコチラ

目次

「木はいいよね」の正体|感覚の裏にある4つのしくみ

まず“インテリアに木を使うメリット”としてパッと想像できるのは何でしょうか。

  • なんだか気持ちがいい

  • 木の香りにリラックスする

  • 子育てに良さそうな気がする

  • ナチュラルでかわいい

  • 目にやさしい気がする

  • 触りごこちがなんともいい

  • ほんのりあたたかい感じがする……etc

恐らくこんなところなのではないでしょうか。

キバを研げる

巣を作れる

君たちの感性はちょっと違うかな、、、

それは“タダの心持ち”にすぎないのか、それとも““根拠のある感性”なのか。

もちろん、“根拠がある感性”です。

その主な根拠は、以下の4つ。

どれも実際科学的にも証明されている効能です。

①木は湿度をちょうどよく整えてくれる

②木の香りが気持ちをゆるめてくれる

③木は光をやわらかく反射して、目にやさしい

④木の表面の質感や熱の伝え方が、身体にとって心地いい

木材インテリアの4つの効能|見た目以上にすごい“性質”とは?

それでは、その効能をひとつひとつ見ていきます。

① 木の調湿作用|湿度を整えて、体調もやさしくサポート

調湿作用イメージ

人の体は、意外と湿度に敏感です。

日本特有の“夏はジメジメ、冬はカラカラ”の湿度の変化──

それは人によって“疲れ”や“頭痛”などにつながります。

そんな大切な“空気のコンディション”を、じんわりと整えてくれるのが木材です。

木材には、空気中の水分を吸ったり吐いたりする「調湿作用」があります。

これは、木がまわりの空気に合わせて、自分の水分バランスをとろうとする性質によるものです。

湿度が高い日は水分を吸収し、乾いている日は水分を放つ──

まるで木が “呼吸” しているような、そんな自然のしくみです。

人間は湿度の変化が苦手なんだな

木材はそれを調整してくれるってわけカ

うん。例えば「木を使った部屋は、ビニールクロスの部屋に比べて、湿度の変化がゆるやか」とかそういう実験結果もあるみたい

②木の香りの効果|リラックス効果

森林のイメージ

木の空間に入ったときに、心が洗われるような清々しい香り。

あの香りにも“しくみ”があります。

木には「抽出成分」と呼ばれる、色や香り、耐久性などに関わる “木のエッセンス” のような成分が含まれています。

それが空気中にふわりと揮発して、わたしたちの鼻に届いてくるのが”木の香り”です。

抽出成分概念図

あの香りが心地よさは“単なる気分の問題”ではありません。

例えばヒノキの香りに含まれているフィトンチッド(ある抽出成分の総称です)──

それには“リラックス効果”だけでなく“ストレスの軽減” “集中力の回復”さらには、“免疫力の向上”まで、驚くほどの効能が含まれていると実証されています。

ヒ、ヒノキってすごいんだね

そうだね、ストレス感じやすい場所とか特にいいのかもね

効能が凄すぎて、詐欺商品や魔法に感じるゾ

③視覚へのやさしさ|紫外線の反射にも有効

木材と光のイメージ

またあまり注目されませんが、木材は“目にも優しい”のです。

それは、木が持つ “光への性質” にあります。

木材は、光をただそのまま反射しているのではありません。

実は、「冷たく感じる光(紫〜青の短波長)」を吸収し、「あたたかく感じる光(黄〜赤の長波長)」を多く反射してくれているのです。

木の空間が“ホっとするような温かみ”をまとって見えるのはこのためです。

木材の光の吸収について

さらに、木材は目に刺激を与える「紫外線(短波長)」をよく吸収してくれます。

つまり、木に囲まれた場所では、目にとって“やさしい光”だけが届いてくる──こう言えるのではないでしょうか。

空間全体が、まぶしくなく、目が疲れにくい──

現代のくらしにとって本当にありがたい作用です。

目がつかれないっていいね

パソコンやスマホ中毒の人間にはちょうどいいナ〜

(…ギクっ)

④触感のちょうどよさ|硬すぎず、冷たすぎず

また触感 “触れたときのちょうどよさ”も、木の空間の魅力のひとつです。

たとえば床材として使った場合──木は、コンクリートのように硬すぎず、かといってカーペットのように柔らかすぎません。

その“中間”のような感触です。

意外に思われるかもしれませんが、カーペットなどの柔らかい素材は、足を着地させたときの衝撃は少ないものの、バランスを保つために体に “踏ん張り” が必要になります。

これが、かえって足腰に負担がかかってしまうこともあるそうです。

一方で木材を使った床の場合、歩いたときの衝撃は、組織のわずかな変形や “たわみ” によって吸収され、同時に床として必要な安定感もちゃんとある──

つまり、「やわらかすぎず・かたすぎず」のちょうどいい着地感をつくってくれるのです。

カーペットって一番やさしい素材だと思ってた

結構意外だよね。柔らかすぎるのもダメな場合があるみたい

さらに木は、金属や石のように触れた瞬間ひんやりと冷たく感じることもありません。

これは、熱を伝えにくい “熱伝導率の低さ” によるものです。

硬さも、温度も、体にやさしい。

そんな絶妙なバランスも、木がもつやさしさのひとつなのです。

まとめ|木材は “デザイン+機能” の両方を支える存在

ここまでご紹介してきた、木のもつ4つの力、ざっとでしたが理解いただけましたでしょうか。

① 調湿作用

② 芳香作用(香り)

③ 視覚へのやさしさ

④ 身体へのやさしさ

木をお部屋に使うことのは、見た目の心地よさだけでなく、空間の“機能”そのものをデザインすることだったのです。

もちろん、実際にお部屋に木を使うとなると、コストやデザインのバランスなど、気になるポイントも出てきます。

でも、なにも大げさに取り入れる必要はありません。

ちょっと棚を木にしてみる。机の天板だけ木にしてみる。

そんな「ちょっと木をプラス」するだけでも、空間はちょっとずつ変わっていきます。

ぜひ、暮らしのなかに木を取り入れられてはいかがでしょうか。

オレ、森にすんでるから木の良さ伝えれてよかった!

ポジティブなコメントありがとう!

イノシシ、お前が住んでる完全屋外の森と、木を使った室内部屋とは、根本的に違うけどナ

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この記事を書いた人

ユカワニ
ユカワニ

木が大好きな一級建築士。トリとイノシシと一緒に木の学びをお伝え。

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