
枝の剪定は、剪定よりも、その後が大変。
剪定したあとに山のように出てくる枝は、ゴミ袋には入らないし、粗大ゴミにも出しにくいし、手ノコで切っていくのもすごい労力。
一汗かいた後にまっているのは、もう二汗───
しかし、その剪定後の枝 “あるもの” を使ってウッドチップにすることで、捨てやすく、さらには“庭を育てる資源”に早変わりします。
その “あるもの” とは何でしょうか?
「何かで木を砕くんだろうけど…」
そうなんです。
砕くためのその「何か」こそ今回のテーマ、家庭用ウッドチップ作りの機械“ガーデンシュレッダー”です。
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そもそもウッドチップとはなに?
剪定した枝を砕いて小さな木片にする。
こうすることにより体積が減り、ゴミとして捨てやすくなります。
それだけではありません。
この木片、実はお庭づくりの隠れた名手なのです。

簡単にご説明しますと、
雑草予防や乾燥防止に使える「マルチング材」になる
雨の日でも歩きやすい「通路材」になる
落ち葉などと混ぜて発酵すれば「堆肥材」になる
(砕く前の木が、香りをもつものならば、それをも引き継ぐ)「消臭効果材」になる
など、お庭の整備や園芸のお供、にぴったりになるのです。

ウッドチップっていろいろ使えるんだね!



本当にそうなんだ。くわしくは別の関連記事でかいたよ



なかなかと万能だナ。やるじゃないカ
(補足)ウッドチップは一般的にどう作られるの?
そのウッドチップ、一般的にはどのように作られるのでしょうか?
工業的にたくさんボリュームを生み出す場所でいいますと、木材の製材工場です。
比較的新しい製材工場とはすごいもので、本当に無駄なく木を使い切ります。
たとえば、中心に近い芯材は柱材に、周辺の部分は板材にと、どんどん姿を変えていき、さらに余った部分がウッドチップになっていきます。
大きな製材工場だと、生み出されるウッドチップの量も多く、製紙会社さんなどへ卸す事が多いようです。
工場でのウッドチップの山は圧巻ですし、そこからふわっと立ち上る香りも別格です。


枝を破砕してチップにするガーデンシュレッダー
さてそれでは、実際に家庭用として、枝を破砕しウッドチップにしていく“ガーデンシュレッダー”のお話です。


恐らくその名前も聞いたことがない方が多い、一般認知度は低い機械だと思います。
しかしお庭が広かったり、整理するべき枝が多いお家にとっては、とても心強いお助けマンになります。
簡単なイメージは次のようです。


1:口に枝をいれる。
2:それが粉砕されてチップとして出てくる。
こういった基本的にはとてもシンプルな仕組みです。
しかし、シンプルな仕組みだけに(ご想像の通り)その種類やタイプも千差万別です。
そのため、ここからはガーデンシュレッダーのタイプとその特徴、そして「もし我が家に迎えるとしたら…」のヒントになる選び方を、ステップとともにお伝えしていきます。



要はシュレッダーの枝バージョンってことだナ



そうそう、でもその中に色々な種類があるんだ



オレ、強いのがいい!
ガーデンシュレッダーのタイプと選び方


STEP1:駆動のタイプから考える|家庭用か、プロ用か
ガーデンシュレッダーには大きく分けて2つのタイプがあります。
それは電動(コンセント)式か、エンジン(ガソリン)式かです。
とてもおおざっぱにいいますと、
電動式の方はコンセント式(100V)であり、軽量でコストも安いが力が強くない(対応できる枝の径は4センチ程まで)
エンジン式の方がコストはかかり重いが、力は強い(10センチ以上の径の枝にまで対応できるものもある)
もちろん電動(コンセント)式は必要な場所まで移動しようと思った際に、延長コードなどが必要になってきます。
| 電動式 | エンジン式 | |
|---|---|---|
| コスト | リーズナブル(2万円〜5万円の間くらい) | 高め(8万円〜50万円程まで幅広い) |
| 力 | そこまで強くない(対応できる枝の径は4センチほどまで) | 強い(中には10センチ以上の径の枝にも対応可能) |
| 重量 | 軽量(12kg程〜) | 重い(70kg程〜) |
| 音 | エンジン式よりは静音。 (カッター式よりギア式の方が静音) | 都市部だと近所迷惑になる恐れ。 |
| ざっくりの用途 | 家庭用 | プロ用 |
つまりイメージとして電動式=家庭用、エンジン式=プロ用、といった認識をもっていただければ良いかと思います。



電動式は力が弱くて、エンジン式の方が力がある…オレ、エンジン式がいい!



まさにそんなイメージだけど、電動式も別に良いわけじゃないからね。そもそも木を砕くってすごいことだし。



おい、イノシシ。安直に決めるナ。電動式の方がお値打ちみたいだゾ!
STEP2:刃のタイプから選ぶ(電動式)|カッター式orギア式
「電動式か?エンジン式か?」を選んだ後には、刃のタイプの選択があります。
つまり「どう枝を砕いていくか?」の種類です。
電動式においては、その種類は2つあり、ひとつはカッター(ディスク)式、もうひとつはギア(ローラー)式です。
カッター式は、回転する二枚刃に枝が次々にカットされていくイメージ。
一方ギア式は、刃付きのタイヤが縦方向にまわり、枝を押し潰していくイメージです。


カッター式はギア式に比べ、スピーディーであり細かく砕くことができます。
その一方で、ギア式はカッター式に比べ、静音となります。
(とはいえ、枝を砕く作業ではあるので、それなりに音は出ます)
| カッター(ディスク)式 | ギア(ローラー)式 | |
|---|---|---|
| スピード | 速い | カッター式よりはゆっくり |
| 破砕の細かさ | 細かい | カッター式に比べ、荒め |
| 静かさ | 大きめ | 静か |



オレはどっちに近いかな?押しつぶすの得意だよ!



あ〜、じゃあギアタイプに近い(?)かな



(、、、この話に何か意味はあるのカ?、、、)
STEP2:刃のタイプから選ぶ(エンジン式)|ナイフ式orナイフ+ハンマー式
同じようにエンジン式においても、ナイフ式、ナイフ式+ハンマー式、のふたつに大きく分かれます。
ナイフ式が回転刃で破砕していくのに比較し、ナイフ式+ハンマー式は叩いて切るような動作も併せ持つ機器のため、柔らかい草や藁などにも対応が可能となります。



エンジン式の中でも刃のタイプが分かれるんだ



確かに“柔らかい草”とか、意外と苦手そうだもんナ
こんな方には、このタイプのガーデンシュレッダー
さてここまでの特徴をまとめてみましょう。
ガーデンシュレッダーの選び方がだんだんと分かってきましたね。
「大きな枝の粉砕はしない、ただ住宅地だから静かな方がいい」
→ 電動式(ギア式)「大きな枝の粉砕はしない、その中でより細かく、スピーディーに処理したい」
→ 電動式(カッター式)「太めの枝も裁断したい、比較的周囲を気にせず作業ができる環境だ」
→ エンジン式(ナイフ型)「太めの枝も裁断したいし、柔らかい草や藁なども処理したい」
→ エンジン式(ナイフ+ハンマー型)



つかいみちで、ぜんぜん選び方がちがうんだね



うん、タイプごとの強いところを押さえておきたいね



イノシシ、ゆかわ!金額も大事だゾ!
おすすめのガーデンシュレッダー(種類別)
おおきな4種類のタイプをご説明しましたが、ここでは「実際にどんな商品があってどのくらいの金額なのか?」をタイプごとにピックアップしていきます。
A-1:電動式(カッター式)
①YARD FORCE (YF5458-GB)

| 破砕最大径 | 重さ | 幅(mm) | 奥行き(mm) | 高さ(mm) | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 45mm | 12.5kg | 470mm | 530mm | 880mm | ¥32,890 |
ガーデンシュレッダー(カッター式)の中の王道商品です。
重量も軽く、また電動(コンセント)式ながら、最大45mmの直径の枝まで粉砕できるすごい商品。
実際にとても売れており、その口コミもいいです。
②MINATO WORKS (MGS-1501A)

| 破砕最大径 | 重さ | 幅(mm) | 奥行き(mm) | 高さ(mm) | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30mm | 13.6kg | 325mm | 435mm | 950mm | ¥23,800〜 |
どうしても“少しヤボったいデザイン”が多いガーデンシュレッダーの中で、スッキリとスマートなカタチをしたものです。
コンパクトなサイズ感も魅力的なので、作り込まれたお庭の脇においておくなどのシーンには良いかもしれません。
A-2:電動式(ギア式)
京セラ(旧リョービ) (GS-2020 669050A)

| 破砕最大径 | 重さ | 幅(mm) | 奥行き(mm) | 高さ(mm) | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30mm | 19.8kg | 460mm | 630mm | 925mm | ¥42,980 |
カッター式の商品がおおい中、ギア式の商品で安定感があり、信頼性が高いのがこちらです。
ギア式ならではの「逆回転ボタン」で詰まった時にもすぐ対処できる、またその静かさ、というのがおおきな魅力です。


B-1:エンジン式(ナイフ型)
エンジン式ガーデンシュレッダーといえば、HAIGE(ハイガー)さん。
その中でも、ご家庭で使えそうなもの(とはいえ、電動式に比べれるとかなり大きく重量もあります)をピックアップしました。
①HAIGE (HG-GS-65S)

| 破砕最大径 | 重さ | 幅(mm) | 奥行き(mm) | 高さ(mm) | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 50mm | 78kg | 600mm | 1850mm | 1250mm | ¥93,800 |
エンジン式の中で一番リーズナブルな商品です。
一見サイズは大きく見えますが、折りたたみ機能がついていたり、チップの飛ばし先などもある程度コントロールできます。
②HAIGE (HG-65HP-GGS)

| 破砕最大径 | 重さ | 幅(mm) | 奥行き(mm) | 高さ(mm) | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 105mm | 85kg | 530mm | 1450mm | 1080mm | ¥126,800 |
エンジン式のガーデンシュレッダーのベストセラー商品です。
10㎝ほどの径の枝まで破砕できるパワーと機能は、本当に魅力的です。
B-2:エンジン式(ナイフ+ハンマー型)

| 破砕最大径 | 重さ | 幅(mm) | 奥行き(mm) | 高さ(mm) | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 45mm | 74kg | 460mm | 630mm | 925mm | ¥104,800 |
投入口がふたつあり、硬い枝は側面から、柔らかい草や藁は上から入れるような構造になっています。
硬い枝の処理能力で言えば、上の二つに劣るかもしれませんが、柔らかい草木まで対応できるのは、この商品の大きなポイントです。





エンジン式、は見た目も強そうだね!



大きくて、重量もしっかりあるよ!やっぱり大きな力に耐えられる見た目にもなるよね



かわいさでいえば、MINATOだナ
自家製ウッドチップと市販ウッドチップの違い
こういったさまざまなガーデンシュレッダーを見ていくと、なんだか自分の家でもできそうな気がしてきますね。
しかし、こう思われる方もいるのではないでしょうか。
「自分で作った自家製ウッドチップ、本当に市販されているもののように使えるの?」と。
もちろん使えます。
ただし、ここは重要なポイントなのですが、消臭効果や防虫効果があるかは、残念ながら話は別です。
ウッドチップは「(元の)木の性質を引き継いだ木片」です。
つまり、消臭効果が欲しいといった場合には、やはり消臭効果を持つ木のウッドチップが良いわけですね。
また、ドッグランなどに使う場合は、その尖り具合も気にしたいところではあるので、自家製ウッドチップの尖があるようなものは控えた方がいいかもしれません。



市販で売っているヒノキチップみたいに、香りがでるかは別の話なんだ



なるほどナ。そりゃそうだよナ。ヒノキの香りを別の木からは増産できないよナ。


まとめ|「木を余さず使う」姿勢がウッドチップ作り
いかがでしたでしょうか?
製材工場の話から、家庭でそれを作る機械の細かい話まで。
なんだか、鳥の目になって大きなところから眺めてみると、これらは「木を余さず使うためにはどうしたら良いか?」という事を追求した話にも思えてきます。
いまあるものを再利用して、もっと良くする。
実はこんなことの一丁目一番地がウッドチップそしてガーデンシュレッダーなのかもしれません。



トリちゃん、カッコいいこと考えるなぁ〜



まぁネ。高いところからものを見るから、君らとは違うヨ。



(ここでの”鳥の目”は、トリさんの目の意味じゃないんだけど、、、)












